【書籍 新品】茶の世界史 改版 ― 緑茶の文化と紅茶の社会 著者:角山栄

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十六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。

茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。

なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。

突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。

読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。

 

出版社:中央公論新社(中公新書)
発行年月:2017年11月

新書
256ページ

 

店主のコメント

初版1980年、改版2017年というロングセラーの本ですが、今なお読み継がれている名著です。

お茶関係の本を数冊手に取れば、参考文献に本書の名をいくつか見つけられるはず。

それくらい広く愛されている本です。

紅茶の歴史に興味があるなら1冊手元に置いておくべし!

 

著者:角山栄(つのやま・さかえ)

1921年(大正10年),大阪市生まれ.1945年,京都大学経済学部卒業.和歌山大学経済学部教授を経て,同大学名誉教授.和歌山大学学長,堺市博物館長を歴任.2014年10月逝去.

 

目次

  • 第一部
    文化としての茶 ―緑茶vs.紅茶
     ヨーロッパ人の茶の発見
     イギリスに定着した紅茶
     紅茶文化の光と影
  • 第二部
    商品としての茶 ―世界市場における日本の茶
     日本の開港と世界市場
     茶をめぐる日本の情報活動
     日本茶の戦いとその運命

 

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