【書籍 新品】興亡の世界史 東インド会社とアジアの海 著者:羽田正
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17世紀のイギリス、オランダ、フランスに相次いで誕生した東インド会社。
この「史上初の株式会社」の興亡を通して、世界が大きく変貌した200年を描きだす異色作。
喜望峰からインド、中国、長崎にいたる海域は、この時代に「商品」で結ばれ、世界の中心となり、人々の交流の舞台となっていた。
そして、綿織物や茶、胡椒などがヨーロッパの市場を刺激して近代の扉を開き、現代に続くグローバル社会の先駆けとなったのだった。
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。
大好評、第3期の3冊目。
近年ますます進展する世界の「グローバル化」は、いつ始まったのか。
ひとつの大きな転機をもたらしたのが、17世紀のヨーロッパに相次いで誕生した「東インド会社」である。
本書は、この「史上初の株式会社」の興亡を通して、世界が近代に向かって大きく変貌した200年を描きだす異色作である。
ヴァスコ・ダ・ガマの「インド発見」に始まった「ポルトガル海上帝国」に代わって、16世紀末から東インド航海で大きな富を得たのが、オランダとイギリスだった。
喜望峰からインド、東南アジア、中国、長崎にいたる海域、すなわち「アジアの海」が、この時、世界の中心となり、人々の交流の舞台となったのである。
イェール大学の設立に大きく寄与したイギリス東インド会社マドラス総督、エリフ・イェールや、平戸の日蘭混血児で後にオランダ東インド会社バダヴィア首席商務員の妻となったコルネリアなど、数奇な運命をたどった人びと。
綿織物や茶、胡椒など、ヨーロッパの市場を刺激し、近代の扉を開いたアジアの商品。
そして、東インド会社がその歴史的役割を終えた時、世界はどのように変貌していたのか。
[原本:『興亡の世界史15 東インド会社とアジアの海』講談社 2007年刊]
出版社:講談社(講談社学術文庫)
発行年月:2017年11月
416ページ
文庫
店主のコメント
講談社の名シリーズ「興亡の世界史」の一冊。
グローバルに展開する17~18世紀の世界を、東インド会社の興亡を切り口として描いた本です。
西洋で喫茶文化が花開いていく時代において、グローバルかつダイナミックに変化した海の歴史を紐解くというのも、紅茶の味わい方のひとつではないでしょうか・・・?
なお、茶については「第7章 東インド会社が運んだモノ」で言及されています。
目次
- 第1章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海
- 第2章 東インド会社の誕生
- 第3章 東アジア海域の秩序と日本
- 第4章 ダイナミックな移動の時代
- 第5章 アジアの港町と商館
- 第6章 多彩な人々の生き方
- 第7章 東インド会社が運んだモノ
- 第8章 東インド会社の変質
- 第9章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容
著者:羽田 正(はねだ・まさし)
1953年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学で博士号取得。東京大学東洋文化研究所所長を経て,現在,東京大学理事・副学長,東洋文化研究所教授。主な著書に『冒険商人シャルダン』『<イスラーム世界>とは何か(旧題『イスラーム世界の創造』アジア・太平洋賞特別賞,ファーラービー国際賞)『新しい世界史へ』,『グローバル化と世界史』などがある。2017年に紫綬褒章を受章。
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